Microsoft Office を別インスタンスで起動

概要

Microsoft Office を通常起動(作成したファイルをダブルクリックして開く)すると、同じインスタンスとして起動されます。例えば、仮に Excel-1 と Excel-2 の2つを起動した場合、Excel-1 に入力後に Excel-2 に入力し、再び Excel-1 を編集しようとした場合に、Excel-1 に入力ミスがあり Excel-1 の画面で「戻る」をクリックして入力前の状態に戻した場合、同じインスタンスで起動している場合は最後に入力した Excel ファイル、すなわち、この場合だと Excel-1 ではなく Excel-2 に入力したものがキャンセルされます。

別インスタンスで起動している場合は、Excel-1 と Excel-2 は別のものとなるため、Excel-1 の画面で「戻る」をクリックすると Excel-1 に最後に入力した内容がキャンセルされます。よって、上記の操作を行った場合でも、Excel-1 の入力内容がキャンセルされ、Excel-2 の内容はキャンセルされません。Excel-2 の内容をキャンセルする場合は、Excel-2 の画面で「戻る」をクリックする必要があります。

  • 同じインスタンスで起動
  • Excel-1 を編集
  • Excel-2 を編集
  • Excel-1 に入力ミスが見つかり「戻る」をクリック
  • 直前に入力した Excel-2 の入力内容が取り消される
  • 別インスタンスで起動
  • Excel-1 を編集
  • Excel-2 を編集
  • Excel-1 に入力ミスが見つかり「戻る」をクリック
  • 直前に入力した Excel-2 ではなく、Excel-1 の入力内容が取り消される

このように、場合によっては別インスタンスで起動していた方が効率よく作業ができる場合があります。ここでは、Microsoft Office を別インスタンスで起動する方法を説明します。

起動方法

Microsoft Office 2010 以前の場合

画面左下の「スタート」ボタンを左クリックします。

Windows 7 においては、「すべてのプログラム」から「Microsoft Office」の目的のソフトを左クリックして必要な数だけ起動します。Windows 10 においては、表示されたリストから「Microsoft Office」の目的のソフトを左クリックして必要な数だけ起動します。例えば、2つ起動したい場合は、同じ操作を2回行って2つ起動します。

起動できれば、画面左上のファイルまたはOfficeボタンから「開く」を左クリックして、開きたいファイルを開きます。

Microsoft Office 2013 以降の場合

画面左下の「スタート」ボタンを左クリックします。

Windows 7 においては、「すべてのプログラム」から「Microsoft Office」の目的のソフトを必要な数だけ起動します。この時、キーボードの「Alt」を押しながら左クリックして起動します。「新しく別のExcel/Wordを起動しますか?」と表示された場合は、「はい」をクリックしてください。Windows 10 においては、表示されたリストから「Microsoft Office」の目的のソフトを必要な数だけ起動します。この時、キーボードの「Alt」を押しながら左クリックして起動します。「新しく別のExcel/Wordを起動しますか?」と表示された場合は、「はい」をクリックしてください。例えば、2つ起動したい場合は、同じ操作を2回行って2つ起動します。

起動できれば、画面左上のファイルまたはOfficeボタンから「開く」を左クリックして、開きたいファイルを開きます。

作成したファイルをダブルクリックして開くと同じインスタンスとして起動されるため、別インスタンスで起動する場合はこの方法は使えないため注意が必要です。