画像ファイルの形式について
概要
一般的によく使われる画像ファイルである BMP,JPG(JPEG),GIF,PNG の4種類について、特徴やどのような場合の使用に適しているかについて解説します。
BMP
「Bitmap」のことで、 Windows で標準サポートされている形式です。1677万7216色(フルカラー)まで表示ができます。圧縮されていないため画像の劣化はなく、一般的にファイルサイズは大きい。ファイルサイズが大きいため、ホームページなどインターネット上で扱うには適していません。
BMP は扱いが簡単で、画像編集ソフトでは間違いなく編集できるため、手軽に画像の編集を行いたい場合には適しています。
JPG(JPEG)
「Joint Photographic Experts Group」の略である。1677万7216色(フルカラー)まで表示ができます。基本的には不可逆圧縮であるため、画像が劣化してしまいます。JPG(JPEG)形式で保存するたびに画像が劣化してしまいます。例えば、 BMP から JPG に変換して、それをまた BMP に変換して、再び JPG に変換すると、1回目の JPG と2回目の JPG を比べると2回目の JPG の方が画像が劣化してしまうため、 JPG で保存する場合は最終段階でこれ以上変換をしない場合にします。また、 JPG に変換する際に圧縮率が指定できます。圧縮率によって劣化具合が変わります。劣化を最小限にするには圧縮率(圧縮レベル)を100(10段階の場合は10)にします。ホームページなどインターネット上で扱う場合は、ファイルサイズと画質を考えて圧縮率(圧縮レベル)を80~90(10段階の場合は8~9)にします。圧縮率にもよりますが、 BMP 形式に比べてファイルサイズが10分の1以下になります。
JPG 形式は写真のように色数が多く、色の境界がはっきりとしていなくて曖昧な画像に適した形式です。ロゴのように色数の少ない画像は色同士の境界付近にノイズが発生するため JPG 形式は向いていません。また、赤系の色は特に劣化するため注意が必要です。
GIF
「Graphic Interchange Format」の略である。減色をして圧縮するため、256色までしか表示できません。そのため、ロゴなどのように色数が少ない画像に適しているが、写真のように色数が多い画像には向きません。256色以上の画像を GIF に変換すると、256色に減色されるため元の画像と比べて汚くなってしまいます。 GIF は可逆圧縮であるため、変換する際に画像は劣化しません。ただし、256色以上の画像の場合は256色に減色するため、この場合は GIF から BMP など他の画像形式に変換しても256色のままになるため、元と同じ画像にはならず劣化したようになります。
GIF の特徴として、指定の色を透明化することができます。また、アニメーションを作成することもできます。
PNG
「Portable Network Graphics」の略である。1677万7216色(フルカラー)まで表示ができます。可逆圧縮であるため、変換する際に画像は劣化しません。写真のように色数の多い画像にも対応していますが、劣化なしに全ての色を表示するため、ファイルサイズは大きくなる傾向にあります。色数が300~500色程度のように、 GIF に変換しても JPG に変換しても画像が汚くなってしまう場合に適しています。
PNG の特徴として、指定の色を透明化することができます。